先日GEXというトークンがMEXCに上場し、一時上場価格から9000%というとんでもない上昇をみせ話題となりました。
この時のトークンがフェアローンチという形で上場したのですが、聞きなれない言葉でよくわからないという方もいるかと思いますので解説していきたいと思います。
フェアローンチとは?
フェアローンチとは、その言葉の通り「公平」に販売される仮想通貨の上場形態です。
よく仮想通貨の上場と言うと、事前にプレセール等が行われていて、特定の投資家が先にディスカウント価格で購入していることが多々あります。
これらは一般人からすると、不公平で上場した時にはすでに不利な条件でトークンを買わざるを得ないのですが、フェアローンチの場合はそういった事がありません。
どなたでも同じ条件・タイミングでトークンを購入することができますので、まさに「フェア」な販売形態と言えるのではないでしょうか。
フェアローンチのメリット
フェアローンチのメリットは、何といっても公平な販売が行われるという点です。
みんなが同じタイミングでトークンを購入しますので、上場した直後は運営側の売り板が並べられているだけで、基本的に売り圧力がありません。(もちろん先に買った人の売りが出たり、運営側が売ってくる可能性はあります)
そのため、よほど酷いプロジェクトでもない限り、大口の売りや上場価格を即座に割り込んで来るという心配が少ないため、一般投資家も比較的参加しやすい販売形態と言えます。
これとは違い、プレセール等が事前に行われている場合は、先に安い価格で購入した投資家達が上場と共に売ってくる可能性があります。
上場時に買うユーザーは、すでに不利な条件でトークンを買っていることになりますので、フェアローンチのように「事前の安い価格での販売がない」というのは、大きなメリットと言えます。
フェアローンチのデメリット(注意点)
先ほどフェアローンチは上場時の売り圧力が少ないと言いましたが、いくら直後に売る人が少ないと言っても、そもそもトークンを買いたいと思う人がいなければ、価格が暴落してしまう可能性もあるので注意してください。
売る人が少なければ暴落もしないんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが、上場直後は値上がりを期待して買った人が一定数いますので、その人たちが今後はそのトークンを売却しようと動きます。
ただ、通常のトークンであれば「買いたい」と思う人も一定数いるので、次第に価格が拮抗してくるのですが、人気のない通貨の場合はそもそも「買い注文」自体が全然ありませんので、先に勝った人がトークンを売ろうとしても、売る相手がいない事になってしまうのです。
それでも下がり続けるトークンを抱えるよりは売った方がいいので、売却を試みる人も多いのですが、そもそも注文がほとんどない状態だと、とんでもなく安い価格で手放さなければならない事もあるので注意が必要なのです。
これは、フェアローンチに限らずすべての上場トークンに言える事でもあります。
bybitやbinanceなど、大手取引所の場合は多少は売買する人が多いですが、草コインや魔界コインと呼ばれる過疎トークンの場合は、とんでもないことになる場合もあるので、頭に入れておくと良いと思います。
フェアローンチをうまく立ち回る秘訣
トレードに完璧な方法というものは存在しませんが、それでもリスクを低く抑える秘訣はありますので紹介したいと思います。
少額資金で始める
リスクを抑える一番の方法は、やはり「資金を抑える」という点です。
金額が大きくなればなるほどリスクも増大しますし、いざトークンを手放す時も、売る相手がいないと売れない事になってしまいますので、自分でコントロールできないレベルの金額は投資しない事をお勧めします。
私の場合は、完全余剰資金で、ゼロになっても困らないような金額でトレードするようにしてリスクを低減させています。
よくわからないものには投資しない
これもよくある話なのですが、仮想通貨に初めて触れる人の中には、その通貨がどんなものなのかよくわからないのに、人からの情報を鵜吞みにして大きな金額を投資してしまう方がいます。
ですが、よくわからないものは当然リスクがどの程度あるかもわかりませんので、時にはとんでもない大失敗をしてしまうこともあるのです。
そのため、「SNSを見て有名な人が言ってたから!」ではなく、自分の目で調べて確認して、自分の責任で投資を行う事が大切です。
まとめ
今回は仮想通貨のフェアローンチについて解説してみました。
フェアローンチは言葉の通りみんなが同じタイミングで売買できるため、「公平」な取引ができるというメリットがあります。
事前に安い価格で購入している人がいない分、直後に大量に売って来ようとする人も少ないですが、そもそも買い需要ないトークンだと、時には価格が暴落することもあるので注意してください。
最低限リスクを管理するポイントも紹介しましたので、ぜひ自分の投資やトレードの参考になさってみてください。